ほぼ日「今日のダーリン」で、
その業界で「本職」であることと、
その業界のことに詳しい「専門家」であることは
まったく違うよね、というようなことを書いていました。
自分が広告の仕事をしていたときも
業界のことや、流行の広告理論なんて知らなかったし、
写真家は、他の写真家のことはそんなに知らないだろう。
展覧会に行っている暇があったら、
自分の仕事をしているだろう、と。
近所のおいしいコロッケを揚げるおばちゃんは、
他のコロッケ屋が、どんなコロッケを揚げているかなんて知らない。
じぶんちのコロッケをどうするかばかり考えているから、と。
そして締めの言葉は、
バルミューダさん、他のトースターより、パンを見ていた。
最後のこの言葉を読んだとき、
なにか胸にジワっときました。
そうだよな、パンを見るべきだよな、と思いました。
自分のいる業界でも、
やれ差別化だ、やれなんとか戦略だ、と
他の会社を相手に、誰もが常に戦っています。
もちろんそれが必要なことのひとつではあるけれど、
自分は、まず「パンを見ること」の大切さを忘れないようにしよう。
このことば、心に刻むことにします。