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にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

爆買いと偏見

今日の日経ビジネスオンライン
「『爆買い』という言葉にひそむ『上から目線』」
という記事がありました。


記者が、中国人観光客の爆買いの恩恵をうけていそうな
企業や百貨店に取材を申し込もうとしたときのこと。

取材先から、「爆買い」という言葉について
「中国人を見下しているいやな言い方」「何でも買いあさっている、というイメージ」
など、否定的な意見を言われたとのことでした。


記者本人は、普段少しもそんなふうに感じておらず
むしろ自分でも「今日爆買いしちゃった~」などと使っていたから、
ネガティブな反応にショックを受けた、と書いていました。


この記事を読んで
ぼくも少なからずショックを受けました。


といっても、それは記者の方に対してで
「少しもそんな風に感じていなかった」人がいたことに
驚いたのです。



ぼく自身は、以前から
この言葉はあまり好きではありませんでした。


理由はまさにこの記事に書かれている通りで
中国人観光客をどこか見下している印象を受け、
ふつうの「お客様」に対してはあるはずの敬意が
あまり感じられないからです。



けれどこの記事を読んで思ったのは、
まさに自分自身が知らず知らずに
偏見にとらわれていたのかな、ということです。


というのも「今日爆買いしちゃった~」には
少しも違和感を感じなかったからです。


「爆買い」は基本「中国人」とセットで使われることが多いため
もしかすると自分は、
もともと「爆買い」の方ではなく
「中国人」という言葉、響きに対して
勝手にネガティブなニュアンスを感じとっており、
それがいつの間にか「爆買い=中国人」→ネガティブワード と
頭の中で転換されていたのかもしれません。


だとすると、まず自分自身の
「中国人」に対する先入観を改めるところから始めないといけません。


これは「男女問題」にも似ている気がします。
日常の会話で「男は~」とは普通に言えるのに
「女は~」というのは、ちょっと言いづらくて
「女の人は~」と言ったりします。


これは長年の日本社会や日本語における
男女差別の歴史からくる反動なんだと思いますが、
「中国人」にも、同じようなものを感じるのです。


つまり「中国人」という字面は「アメリカ人」「フランス人」という呼び方となんら変わらないのに
なんとなく「中国の人」とか「中国人観光客」と言わないと
居心地が悪く感じられます。


これがぼく個人の問題なのか
わりと日本人には一般的な感覚なのかはわかりません。


戦時中から続く中国とのいざこざの歴史や報道を見聞きするうちに
気づけば、「中国人」という呼び方に
そこはかとなく差別的な響きを感じてしまうように
なったのだと思います。


こんなステレオタイプ思考から脱け出すには、
実際に中国人と知り合い、仲良くなることが一番なのでしょう。

なかなかすぐにそんな機会は訪れないとは思いますが、
まずは観光客の方へのちょっとした心遣いや親切など
できることからはじめてみたいと思います。


そしていつかなんのためらいもなく
親しみをこめて「中国人」と呼べる日が来るといいなと思います。