ぼくは初対面の人と会うことが苦手だ。
何か大きな会合などに出席しても、見知らぬ人と他愛のない会話を頑張って続けるみたいなことがすごく苦痛に感じて、ほとんど、ひとりポツンとしている。
そして、ポツンとしている時間もまためちゃくちゃ苦痛だ。
そんなわけで、そういう場はできるだけ避けて生きてきた。
でも最近、仕事の関係でそういう面倒くさい場に出なきゃいけない機会が増えてきている。
本当にストレスである。
それでも行かないわけにはいかない。
で、そんなことを繰り返すうちに、少し発見があった。
以前に苦痛を感じながら他愛のない会話をした人と次に会ったとき、ずいぶん親しみを感じる相手になっているのだ。
そして仕事で関わることになったとき、いろいろ話が早い。
これまで、人脈を広げるようなことは自分には必要ないと思っていた。実際に特に困った記憶もない。
でも最近、知らない人と顔を合わせて話をし、ほんの少しでも「知っている人」になることは、なんだかいいことに思えてきた。
最初の会話を苦痛に感じるのはいつまでも変わらないかもしれないが、今年は少しだけ積極的に出会いを求めて出ていくようにしてみたいと思っている。