会社でもそれ以外でも、いい人だな、と思える人がいる。いつも穏やかで、誰にでも分け隔てなく接し、何より人の悪口を言わない。
悪口や陰口というのはなかなかやっかいで、言っている本人は、自分の方が正しく、優位に立っているという錯覚に陥ってくる。それを聞かされる人も、内心どこかで「自分もいないところで誰かに言われてるんだろうな」と疑心暗鬼が生まれ、少しでも優位に立ちたい気持ちから自分も悪口を言う方に回ってしまう。
負の連鎖だ。
一方で、それを言わない人というのはまわりに安心感を与えてくれる。
実際にはそう簡単なことではない。
ぼくだって気づけばつい誰かを悪く言っている。
きっと本人の心がけはもちろん、育った環境や生まれ持った性格によるところもあるのだろう。
子どもにはそうあってもらいたいと思う。
きっと口で100回言い聞かせても教えられることではない。
両親の普段の生き方を見て、自然と染み込むように身につくのだと思う。
まだまだ未熟な親だけど、心のどこかで常に「子どもに胸を張れる自分かどうか」を意識して生きていきたい。