にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

裁量労働制について考える

ぼくは今の会社では裁量労働制のもと働いている。

制度としては、一日の労働時間が30分であろうが24時間であろうが賃金は変わらない。
いつ出社していつ帰っても(建前上は)自由だ。

 

実際には上司の考え方ひとつで、朝は9:30出社が義務付けられたりする部署もあったり、社内的に徹底されているとはいいがたいが、個人的には好ましい制度と思っている。


裁量労働制が導入される前は、基本給が低い分、時間外手当もついていた。
でも企画職だから、デスクに座っている時間が長ければその分成果が比例するわけではない。

たまには気分転換に本屋に行ったり、映画観たりすることだってある。その方が頭がフレッシュになってその後の作業がはかどることもあるけれど、その間「時給」が発生しているとなると、なんだかサボって悪いことをしている気分になってしまう。周りの目だって気になる。
その点、裁量労働制なら自由だ。


また、家族と過ごす時間も融通できる。ある程度自分で進捗を管理しているから、平日でも子どもの授業参観にも行きやすかったりするのだ。


とまあ、たまたま自分にとってはメリットの方が大きい裁量労働制だけれど、もちろん誰にでも当てはまるわけではないだろう。
まず大前提となるのは、会社としてルールが徹底されることだ。
うちの会社でも一部がそうなっているように、上司の考え方ひとつで会社のルールが覆されるようなことがあると、社員としてはたまらない。

忙しい時期は頑張り、休めるときは休む。そのバランスをとることで総労働時間を減らせることが裁量労働制の良さだと思うけど、ヒマでもデスクに張りついていることを強いられてしまうと何にもならない。
かなり強力に会社全体で推し進めないと、悲劇を招くことは目に見えている。

 

とはいえ、制度としては(職種によっては)検討に値する価値があるものだと思う。
国会ではデータの改竄などが連日ニュースとなり、政府や官僚のお粗末かつ不誠実な対応で、なんだか「裁量労働制」がネガティブワードとしてイメージを確立しつつあるけれど、そのせいでポシャってしまうとちょっと勿体ない気がしている。