にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

最強の広告

「やっぱりイナバ、100人乗っても大丈夫!」

最後にこのCMを見たのがいつか、定かではないけれど、記憶には鮮明にこびりついている。

 

自分が大人になって戸建の家を買うことになったときにも自然と、物置なら「イナバ」が一番のメーカーと思っていた。ちょっと検索してみたところ、今でも40%近くの業界トップシェアを占めているようだ。

 

物置については、素人にはあまり専門的な知識がない中で、でも一生モノに近い買い物である。そうなるとやはり「トップブランド」が強い。多少高価でも「信頼できること」が何より重要だからだ。

 

いざ購入を考えたときに、おそらく(少なくともぼく以上の世代は)ほとんどの人が「やっぱりイナバ〜」を思い出すだろう。そしてあのコピーのすごいところは、「物置=イナバ」だけでなく「イナバ=驚くほど丈夫にできている」というイメージまで刷り込んでいることだ。

 

もちろん今の時代はWEBで比較・検討するだろう。多くのクチコミも参考にするに違いない。
製品やサービスが伴っているからこそ、トップシェアを維持できているのだろう。

 

ただ、あの刷り込まれたイメージがあることで、多少の価格差を乗り越えて選ばれる場面も多いと想像できる。また、社員一人ひとりにも「あのイナバ物置」を売っているというプライドや責任感が芽生え、それが高品質の商品・サービスにつながるという好循環が生まれているはずだ。

 

そう考えると、あのCM・キャッチコピーがイナバ物置にもたらした効果は、文字通り計り知れないくらい絶大だと思う。

 

「好きな広告」はいろいろあれど、自分にとって「すごい広告」と言われて真っ先に思い浮かぶのは、「イナバ物置」を置いてほかにない。