にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

西武ライオンズ観戦記 2018/08/19

二夜続けての逆転勝ち。この三連戦はどちらに転んでもおかしくない互角の戦いだった。どちらもミスあり、勝負どころでの効果的な一打あり。ただ今回はその一打が、ファイターズはタイムリーや犠飛だったのに対して、ライオンズは「一発」であったことが、最終的に点差にも直結した印象だ。


ボクシングに例えれば、試合巧者のファイターズがうまくフェイントでかわしながら確実にジャブを当てて得点を重ねるなかで、ライオンズは強引にガードもろともふっとばすKOパンチを食らわせた、そんな感じ。


ここ数年でライオンズにすっかり定着した感のある豪快で大味なイメージ。でも、今年はそれだけではない。

相手に流れがいきかけたところで、何度もゲッツーを奪いチャンスの芽を摘んだ二遊間の守備力。これなくして三連戦の勝ち越しはありえなかった。

そして緊急補強されていまや守護神に君臨するヒース。彼がいなかったら今頃は優勝争いどころか、Aクラスが精いっぱいだったろう。このフロントによるシーズン中の的確なサポートも、これまでのライオンズを見てきた感覚からすると快挙と言っていい。


連夜の快勝でチームも上げ潮に見えるが、昨日はひとつ気にかかる点があった。それが2-4とリードされた場面で平井を登板させたことだ。ここのところの安定感は抜群。接戦で使いたくなるのは当然だ。でもやはり彼は調子がいいからこそ「勝ち試合」に限って使うべきではないだろうか。黄金時代の森監督はシーズンを通して「負け試合」を計算していたという。負けてもいい試合では無理をさせない。そういう意味では、昨日は「負けてもいい試合」だった。現に辻監督は昨日も一昨日も試合後のインタビューで「三連戦ひとつ勝てたらよし」という主旨の発言をしている。

これから終盤、絶対に負けられない戦いが出てくる。そこできっちりと実力を発揮してもらうには、それなりのマネジメントが必要だと思う。


今年はライオンズが強いおかげで毎日が楽しい。監督や選手にはめちゃくちゃ感謝している。誰もケガなく最後までこの勢いで突っ走って、最高の形でゴールテープを切ってほしいと願っている。