にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

西武ライオンズ終戦

昨日をもってライオンズの2018年シーズンが終了した。


結果的には悔しい終わり方となったクライマックスシリーズを見ていて、あらためてファン心理の不思議を感じた。


ほとんど一方的にやられたこの数試合、ピンチで迎える上林、川島、柳田…。テレビを見ながら何度「見たくない」と思ったことか。いや思うだけではない。口にも出してしまった。

すると奥さんが一言。「見なきゃいいじゃん。」

そうなのだ。まったくおっしゃる通り。見なきゃこんなに怖い思いをすることはない、試合終了後に結果だけ確認したら、負けたショックもだいぶ薄まるだろう。


でも当然テレビを消すことはない。直視する勇気はないから半目になってしまうものの、見ずにはいられないのである。

なんで消せないのか。あらためて考えてみると、その先にかすかでも「希望」があると信じているからだ。もしかしたらピンチを抑えてくれるかもしれない、最後には逆転してくれるかもしれない、可能性が低いとはわかっていながら、わずかでもその希望があるとテレビは消せない。実際にそんなわずかな希望が現実となった瞬間を何度も経験している。


スポーツは筋書きのないドラマと言われる。当たり前だがプレーをしている選手本人たちでさえ結末を知らないのだ。こんなエンターテインメントは他に存在しない。


今年の西武ライオンズは過去最高の観客動員数を記録したそうだ。辻監督は常々「最後までお客さんを帰らせない野球をする」と言っているが、今年は何度かすかな希望を現実にし、歓喜させてくれたことか。いつも希望だけで終わってしまうといつかは諦めに変わる。それを勝利という結末にしてくれる回数が多いほど、チームへの愛と信頼は深まる。今年の西武ライオンズはどれだけ愛しても愛し足りないほど素晴らしかった。ありがとう。来年こそは日本一期待しています。