にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

惜別の辞

高卒で働き始めた。最初はぜんぜん会社の役に立てなかった。必死で勉強し、努力し、貢献できるならなんでもやるとがむしゃらに過ごしてあっという間に2年が経った。3年目くらいからようやく一人前に仕事をまかせてもらえるようになってきた。4年目、働きが認められて重要なポストに抜擢され、プレッシャーも大きかったけれどなんとか結果を残した。その頃から社内でも「できる奴」という存在になってきた。その後も後輩に負けないように、そして先輩に追いつき追い越せと努力に努力を重ね、9年目を終えたときには押しも押されもせぬ会社の大黒柱として成長していた。高卒で飛び込んだこの世界で、今やおそらく業界で自分のことを知らない人はいないだろう。そのくらいの結果を残してきた自負はある。


そんなとき、違う競合の会社からヘッドハンティングの声がかかった。

何の役にも立てなかった自分を雇い、ここまでお世話になった現在の会社には感謝している。これからも必要とされていることもヒシヒシと感じる。

でも、自分はもっと成長したい。一度きりの人生、もっといろんなことを経験してみたい。そう考えると、ある程度の地位が約束された今の環境に居続けるよりも、新たな挑戦を選ぶ方がよいのではないだろうか。もし競合社に移るとなったらいろんな反発や非難もあるだろう。だけどこの仕事にそもそも安定を求めてはいない。動かずに後悔はしたくない。きっと自分にとってプラスになる、そう考えて会社を移ることに決めた。これからも山あり谷ありの人生だろうけれど、その方が面白い。これまでお世話になった人への感謝を胸に、新天地へと挑もう。


自分に置き換えたらこんな感じだろうか。


浅村栄斗選手、これまでありがとう。これからもライオンズファンが「さすが浅村」と誇らしく思える活躍を期待しています。がんばってください。