今年もこの季節がやってきた。
子どものころは指折り数えて待ち焦がれたクリスマス。
親になるとなかなか悩ましいことも出てくる。
我が家の長男。サンタさんに何をお願いするの?と聞いても「特に欲しいものがない」と言う。
そう、欲しいものがないのだ。正確に言えば、欲しいものは「たったひとつ」しかないのだ。
それはニンテンドーSwitch。彼はこれが欲しくてたまらない。口には出さないが至るところからにじみ出ている。
だけどあまりゲームを好まないうちの奥さんに気兼ねして言い出せないのだ。
それは当然奥さんもわかっている。近いうちに買ってあげる話はしている。でもクリスマスプレゼントとしてあげるのは「ない」。
なぜなら3万円もするゲーム機だ。それなりに家計の負担である。でも「サンタさんから」のプレゼントとなってしまうと、子どもたちにはそれがわからないままになってしまう。彼らにはきちんと「ありがたがい」気持ちをもってもらいたいのである。だから我が家ではゲーム機はクリスマスにはあげない方針になっている。
かくして長男は「欲しいものがない」ままクリスマスを迎えようとしている。どうしたものやら…