今年も終わろうとしている。本当にいろろいろあった一年だった。特に後半は、西武の優勝の喜びも吹き飛んでしまうような、これまでに経験したことがないほどのショックなこと、悲しいことが立て続けに起きた。
そんなあれやこれやをぼんやり振り返っていたときに、ふと思い出したことがあった。
ぼくは今年が「本厄」だということ。
元来占いとかゲン担ぎのたぐいをまったく気にしないで生きてきたので、本厄というのも同い年の友達に言われるまで知らなかった。年初に会ったとき、本厄だからお祓いにいくというその友達に「お祓いにいかないオレと、どっちがよい一年になるか比べてみよう」なんて冗談を言ったことを、どんよりした気持ちとともに思い出した。
地震や台風の災害はもちろん、不幸も自分自身ではなく身内のことだから、ぼくがお祓いに行こうが行くまいが関係なく起きただろう。だからお祓いに行かなかったことを悔やむわけではないけれど、「厄年」といわれる40歳前後というのは、やはり人間にとっていろんな意味で転機になりやすい年頃ということはあるようだ。
これまで自分の人生は幸せだと感じていたし、将来についてもなんとなく楽観していたけれど、やっぱりそれだけではない、いろんな「覚悟」をしておかなければいけないということをはっきりと実感させられた年になった。
来年もおそらくいろいろあるだろう。でもそれも含めて自分の人生だ。精一杯受け止めて、でも必要以上に悲観せず、家族や信頼できる友人たちの支えも借りながら前向きに過ごしていきたい。