にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

「人に迷惑をかけない」という呪縛から放たれよう

先日亡くなった堺屋太一さんは、2020年に向けて、「楽しい日本」をつくろうと提唱していた。現在の日本は安全だけどおもしろくない。少しでもリスクがあるものは官僚が抑制し、そこにマスコミ・国民が乗っかってしまっている。安全だけを求めるなら監獄に入ればいい。でもそこに幸福を追求する権利はない。官僚主導の監獄国家から、幸福を追求する冒険心をもった国家になっていこう。そう訴えていた。


これを読んでハッとしたのは、自分の子育てについてだ。子どものためと思いつつ、ついあれこれ口出しをしてしまう。でもその口出しは、当然ながらぼく自身が育ってきた古い価値観に基づいたものだ。そこで特に重視されているのは「人に迷惑をかけない」ということである。でもこれからの時代、そこを恐れていては「幸福」を追求しきれないのではないかという気がしている。


アメリカのKONMARI現象にさえ賛否があるように、誰かにとってプラスとなるものに対して、必ず異を唱える人が存在する。興味がない、気に入らないなら見ずに放っておけばいいのに、そうはいかない。わざわざ否定したい人がいて、その意見が表に出てきやすいのが今という時代だ。それは身の回りのささいなことでも当てはまる。誰にも否定されないように気をつけて生きるのは、まさに「監獄」にいるようなつまらない人生だと思う。


というわけで、これからの子育てにおいては「人に迷惑をかけない」のは二の次に置いておいて、「人の目を気にせず、やりたいようにやる」ことをどんどんけしかけていきたい。