昨日だったか、twitterで「最近の音楽がつまらくなってるんじゃなくて、最近の音楽を良いと思える自分の感性が衰えてるんだ」というツイートを見かけました。
これはしみじみ、ほんとそうだな~と思います。
音楽自体は好きだけれど、つい昔聴いていた曲ばかり繰り返すことが多く、たとえいい曲だなと思っても、10代の頃のように「どハマりする」ような感覚がなくなってしまいました。
昨年末の紅白を見てたときも、気づけば20~30代の歌手のはほとんど知らない歌ばかりで、聞いたことがあるのは大昔から歌われている演歌が大半、という感じでした。
自分もまだ30代だし、決して今は演歌が好きという訳じゃないけれど、こうしていつの間にか「演歌を聞くとホッとする」みたいな境地になっていくのかな、と想像できました。
ふと、自分の音楽の趣味の変遷を振り返ってみようと思いました。
◆小学生時代
最初に歌を好きになったのは、爆風スランプの「Runner」でした。当時ザ・ベストテンとかによく出ていたのを楽しみに観ていた記憶があります。
◆中学生時代
中2くらいのときに初めて自分でCDを購入します。
忘れもしない、チャゲアスの「SUPER BESTⅡ」です。
チャゲアスは本当に好きで、ここから過去の作品をほとんど揃え、このあとも大学生くらいまでは欠かさず買っていたし、ライブにも行きました。
ASKAにはいろいろありましたが、今でも、いつ聴いても、何度聴いても、心に独特の響き方をする大好きな曲がたくさんあります。
そしてこの頃はビーイング全盛時代で、ぼくもご多分に漏れずZARDやT-BOLANなどよく買っていました。
◆高校生時代
同級生の影響で、洋楽を聴き始めます。
バンドをやっていた友達からCDを借りまくって、ほんとにたくさん聴きましたが、中でも気に入っていたのは、
Mr.BIG ・Bryan Adams・Queen・U2・BOYZⅡMEN・Billy Joelとかでしょうか。こうして見るとテッパンの大御所ばかりですね。
◆大学生時代
札幌に出て、家ではFMノースウェイブをずっとつけているようになります。好みがだいぶソウルとかR&B寄りになってきます。
Lutricia McNeal・Andrea Martin・Joe Sample & Lalah Hathaway、ロックではBen Folds Fiveなんかも好きでした。
そしてこの頃、Sadeの"By Your Side"にそれこそどっぷりハマりました。
CDで何度も聞き、ライブDVDを買って何度も観ました。
今でも一番好きな曲の一つです。
◆社会人~20代
相変わらず洋楽を中心に聴いていましたが、ノースウェイブでよくかかっていた日本人グループ、Skoop on Somebodyが気になり始めます。
特にama-otoという曲を初めて聴いたときは、しゃれたイントロからすでに心をつかまれ、正統派R&Bを思わせるメロディとリズム、そしてボーカルTAKEの圧倒的な歌のうまさに衝撃を受けました。
そして彼らは何よりライブが楽しかった。今は2人になってしまったようですが、当時は3人で息の合ったコーラスで感動させ、掛け合いトークで笑わせ、本当にメリハリのある最高のライブを見せてくれました。
そしてオーストラリアにワーホリに行ってからは、ColdplayやRobbie WilliamsなどのUKアーティスト、当時社会現象と言っていいほど大人気だったDelta Goodremを知り、聴きまくりました。
◆30代~現在
それまでに聴いていたアーティストの新譜を買うことはあっても、新しく聴くようになる人は一気に減っています。
30代になってから買うようになったのは、Diane Birch・John Boutte・Adeleくらいでしょうか。
・・・と、一気に尻すぼみ感が出ましたが、今ざっと書いていても、中学生~20代前半くらいまでに好きになったアーティストや曲に対する思い入れはすごいものがあります。
趣味としては他にも、映画や野球などありますが、これらは今でも歳をとったなりにまた違う楽しみ方ができており、熱は失っていないのです。でも音楽は明らかに、当時は全開だった感受性が今は1/3くらいに閉じてしまっている感覚です。
これって何なんでしょうかね・・
また飽きるほど聴きたくなるアーティストや曲が欲しいものです。
ASKAの復活が待ち遠しい気もしますが、がっかりもしたくないので、聴きたいような聴きたくないような・・・