糸井重里さんが「今日のダーリン」で、敬遠しがちなカタカナことばの中でも、たまに好きなものがあると書いていました。
たとえば「イノベーション」は、「技術革新」とか言ってしまうとちょっと物足りないと。
この感覚、すごくわかります。
英語でしか表現できない感覚、しかも好きな言葉というのがぼくにもあるなあと思いました。
”lovely(ラブリー)”です。
日本語の中ではあまり登場機会がないので、糸井さんの主旨とは少しずれますが、日常で使われるとしたら、人に対して「かわいらしい」とか「愛くるしい」とかいう意味で使われる程度でしょうか。
ぼくがこのことばを好きになったのは、オーストラリア滞在中です。日常の中でのちょっとした心躍ること、う
れしくなることに出会ったとき、よく彼らの口をついて出たことばが"Lovely"でした。
たとえば洋服屋でTシャツを買ったとき。ぼくがレジでお釣りなしのぴったりで小銭を出したのをみて、店員の
お兄さんがにこやかに"Lovely!"と言ってくれました。
今どきの日本語で言うと「いいね」くらいの感覚でしょうか。でもそれではやっぱりちょっと物足りません。
Lovelyには、相手の気持ちをスッと明るく、軽くしてくれるような効果があります。
そんな"lovely"が好きだし、その言葉がいつも気軽に出てくるオーストラリアの人々が好きでした。
ぼくもこのブログでは日々の"lovely"なことを多く見つけて、書いていきたいです。