いや、ずいぶんたいそうなタイトルをつけてしまいましたが、最近の嬉しいニュースを聞いてそんな印象をうけました。
ひとつはASKAがニューアルバムを発売するということ。
もちろんいろんな印象をもつ人がいると思いますが、昔からのファンとしては、新作を聴けるのは純粋に嬉しいことです。
ましていろいろあった後の作品。どんな歌が歌われているのか。とても興味があります。
Amazonだけでなく、大手CDショップでの販売も決まり、テレビ出演のオファーもあるとかないとか。
薬物事件を起こした有名人としては、異例ともいえるような早いタイミングでの復帰ではないでしょうか。
これには、ASKA本人が書いているブログが大きな役割を果たしています。
マスコミで報道されている内容を訂正・否定できるという意味合いもありますが、何よりそこに書かれてある文章それ自体が、彼の人となり、そして誰も否定しえないアーティストとしての才能を示し続けているからです。
そして、そこに連なるファンのコメント。
それを見ていると、彼の自己満足だけでなく「商業的」にも成功していきそうな勢いを感じます。
その勢いに押され、徐々にテレビをはじめとするマスコミのトーンも「ASKA寄り」に転じてきています。
これがもしWEBが存在する以前の世界だったら(ほんの15~20年前の話ですが…)、おそらくASKAの新作を聴けるのはまだ何年も先のことだったはず。
今回のASKAの復帰は、WEBによって世の中が少しだけよい方向に向かっていることを感じられるものとなりました。
そしてもう一人。
それは清原和博です。
彼も本人の非以上に、マスコミ報道によって破滅に導かれたように感じています。
そんな彼を応援する小さな、でも力強い動きがあります。
それはWEBではなくマスコミから。Numberです。
昨年9月に発売された「清原和博特集」は編集長の強い想いで実現されたとのこと。
そしてそれをベースにした新刊「清原和博への告白」も発売されています。
またプロ野球、名球会のOBたちが折に触れ彼を気遣うコメントを発するなど少しずつ氷が溶けていくように、世の中に彼を受け入れる土壌が生まれつつあるのを感じます。
罪は罪として罰せられるのは当然ですが、その「罪の重さ」以上に不当ともいえる加熱報道で、「悪人」のレッテルを貼られ社会から消えかかったASKAと清原。
そんな二人が、今また「正当な」評価をされ、応援されている姿を見ると、世の中捨てたもんじゃないな、と感じたのでした。