こんにちは
ぼくが文章を書くとき、それはブログでも社内メールでも企画書でもなんでもそうですが、意識していることがあります。
それは「型ぐるしくならない」こと。
ぼく自身が、あまり難しそうな面構えをしたものを読むのが得意ではないので、自分でも読む気になるか、というのをひとつの基準として書くようにしています。
そんななかで目指しているのは、文字の量をできるだけ減らして言いたいことを伝える、というのもそうですが、それ以上に「ひらがな」をうまく使える人になりたい、と思っています。
ぼくの好きな書き手はみな、ひらがなをとても魅力的につかって、全体の力を抜き、読みやすい文章に仕立てています。
村上春樹さんの小説やエッセイ、糸井重里さんのコラムなど、そんな感じがします。
また社内でも、ひらがなを意識して使っている人のメールからは、なんとなく大らかさや懐の深さがにじみ出ています。
対して、専門用語を多用するカタカタ派や、変換できるものはかたっぱしから漢字にしてしまう漢字派も一定数存在します。
というよりも、そっちの方が多数派です。
ひらがなを使えばいいというものではありません。
それで読みにくくなってしまえば本末転倒。
その塩梅はけっこう難しいものです。
でもぼくはやはり、使いこなせるようになりたい。
ここまで書いてきて思ったのは、ひらがなは、書き手の人に「伝えたい」という想いや誠意を表しているものかもしれない。だからそれをうまく使える人のことを、なんとなく好きになってしまうのかな。