年長の息子の参観に行った。
幼稚園最後の機会だし、冬休みに頑張った鉄棒をやると聞いていたので、ぜひ見ておきたいと思った。
授業では緊張の面持ちだったが、練習の甲斐あって見事に逆上がりを決めていた。
ぼくとしても嬉しかった。
うまくいかなくてガッカリする子どもの顔はできればあまり見たくない。
自分の子どもがうまくいったあと、ぼくの中で次に生まれた感情は、少々タチが悪い。
それは「ほかの子はあまりうまくいかなきゃいいな〜」というものだった。
みんなができるよりも、自分の子どもだけが出来た方が、価値が高いように思えてしまったのだ。
恥ずかしいことだけど、それが偽らざる心情だ。
ふだん子どもには、「他人との比較はしなくていい。自分が努力して進歩することが大事だ」なんて偉そうに言っているにも関わらず、本音ではそんなことを考えてしまっているのだ。
自然な気持ちだから、なかなか改善しようと思ってできるものでもない。ただ「自分はそういう感情をもつ人間」ということは常に自覚しておくことが必要だろうと思った。