大好きな大根仁監督がtwitterで大絶賛していたのを見て、迷わず観に行った。
明確なメッセージが表現されているわけではない。登場人物も善悪はっきりしない。ドンデン返しや、泣かせる演出もない。さらに言えばとびきりの美男美女が出ているわけでもない。でも何か余韻が残る。それがポジティブなものかネガティブなものなのかすら、自分でもよくわからない。
正直に言うと、そこまで「ハマった」という感じにはならなかった。
この曖昧な感想の原因は、たぶん「英語」「文化」の理解度の問題だと思う。
タイトルからして原題は” Three Billboards Outside Ebbing, Missouri”である。「スリー・ビルボード」とだいぶ趣が異なる。
訳の問題ではない。訳では超えられないネイティブの壁があったのだと思う。
本編でも、きっとシリアスな会話に散りばめられたユーモアなどが腑に落ちるかどうかで、だいぶ映画の印象が変わりそうだ。
そして人種差別や格差の問題、宗教観などのバックグラウンド。これが肌感覚として理解できないと、この作品を本当に楽しむことは難しいように感じた。
これだけ世界中で評価されている作品なのだ。いつか自分も「本当に」理解できるようになりたいものだ。勉強しよう。