次男が卒園式を迎えた。
長男のときは、すぐまた次男が入園の予定だったから、正直言ってそれほどの感慨はなかった。
しかし今回は、親としても完全に“卒園”である。もう我が家から「幼児」がいなくなるのである。
これはなんとも寂しい。
まだ家では、すぐ膝に乗ってきたり布団にもぐりこんできたり、甘ったれの次男ではあるけれど、教室で見る彼はもう「少年」だった。堂々と、溌剌としていた。
立派に成長していることをしみじみ嬉しく思う気持ちと、彼が無邪気に甘えてくれる時の終わりがもうそこまできている実感とで、なんだか胸がいっぱいになった。
でもこんな気持ちになれるのは、彼が順調に成長しているからこそだ。
健康に生まれてくれたことに、毎日の育児を頑張ってくれている妻に、幼稚園でかかわってくれたすべての人に感謝したいと思う。