子どもたちにはつい「人に迷惑をかけないように」と言ってしまうが、それはあまり良くないことのような気がしてきた。
将来生きていく上で、それは最優先に大事にしなければならないことではない。
自分が見る限り、すごい仕事を成し遂げる人は「人に迷惑をかけない」ことを気にしている風ではない。
もちろん犯罪とか人の嫌がることをするとかは論外だけど、「迷惑をかけない」ことを気にしていては、枠からはみ出すことができない。
次男はこだわりが強く、授業中にお絵描きをすることになっても、描きたいものが決まらないといつまでも描けない。適当に済ませることができない性格だ。
先生を困らせることにはなるが、でもそれでいいんじゃないかと思う。たとえば「好きなものを描く」というお題で、適当に好きでもないものを描くことに何の意味もないだろう。それなら「自分の好きなものは何か」をとことん考えたらいいんじゃないかと思う。
「迷惑をかけない」というのは聞こえはいいが、それがいつのまにか「人に合わせる」という意味になっていないか、親として気をつけていたいことである。