きょう街中で、安倍政権に抗議するデモを見かけた。たぶん数十名くらいの規模で、前後を警察官に挟まれながら道路を行進していた。
森友問題、加計学園問題、日報隠蔽問題などについて声を上げていた。
ぼくの住む地方都市ではデモ自体がとても珍しい。周りは好奇と冷笑が入り混じった視線を向けているし、参加者も先頭で声を張り上げている数人以外はどこか恥ずかしそうだった。
ぼくも最近の安倍政権には決して支持の立場ではないけれど、そんなぼくからみてもなんだか痛々しい。こんなの意味があるのだろうか、と思った。
そこでふと興味が湧いた。彼らが「やってよかった」かどうかを判断する効果指標はどこにあるのだろうか。
マスコミへの露出か、SNSの反応か。
そんなのこれじゃあんまり期待できない。
単なる自己満足でやってるだけなのかもしれない。
でも本当に意味がないのか。あのシュプレヒコールを聞いて、道行く人は冷笑したとしても、少なくとも安倍政権にプラスな印象はもたないように思える。(もともとの支持者以外は)
そのうちの何割かは、もしかしたら次の選挙では不支持票を入れることにつながるかもしれない。
そう考えると必ずしも意味がないとは言い切れなくなってくる。
デモ隊は、意識的か無意識的かはともかく、自分たちが笑われながらも、政権にもささやかなダメージを与えているのかもしれない。
仕事柄よく最近は「効果検証」を求められるので、だんだんと「意味がない」ことはやりたくないし、「これに何の意味があるのか」と余計なお世話のように考えるようになってしまった。
まあそんなことを考えずに「とにかくやりたい」と思えることが本当に好きなことなんだろうけど。