次男をスイミングに通わせることになった。
長男は幼稚園の頃から4年生の今でも続けていて、最初は顔も水につけられなかったのが、もうバタフライだってお手のものだ。ほかの運動はそれほど得意ではないけれど、水泳の授業やプールに遊びにいったときなんかはとても楽しそうで、文字通り水を得た魚のようだ。
成長期と相まって体型もがっしりと引き締まってきているのを見ると、水泳はやらせておいてよかったと思っている。
そんなわけで次男にも前から薦めていたのだが、幼稚園の頃に一度体験に行ったところ、ちょっと厳しい先生にあたってしまったらしく、すっかり挫けてしまった。以降はたまに話をもちかけてみても「う~ん…」「あんまりやりたくないんだよね…」という反応。まあ無理にやらせても、と見送ってきていた。
そんなこんなで1年生。このところ座る姿勢もめっきり悪くなり、足を組む癖までできてしまう始末。気が付けばゴロゴロ寝転んでマンガを読んでいる。このままだとなんか心配である。ということで夏休みをむかえるにあたって、今度はわりと強制的に「やるからね」というスタンスで話してみたら意外にすんなりと観念して受け入れたようだった。
本心ではあまり乗り気でないのはわかっている。半ば無理に始めさせるスイミング。本当にいいんだろうか?自問自答してしまう。彼にとってはよい結果につながるはず。そう信じているが、先のことなんて誰にもわからない。大きくなってからも「あのときの水泳がほんとに嫌だった」なんてことになる可能性だってあるのだ。
このところ親の責任の重さをつくづく感じる。ちょっとした判断ミスが子どもの価値観や考え方、将来にまで影響を与えてしまうかもしれない。ぼく自身だって自分のことで精いっぱいの未熟な人間なはずなのに。
でもとりあえず自分を、自分の子どもを想う気持ちから生まれる判断を信じてみるしかない。何年後かわからないけど、プールで楽しそうに泳ぐ次男の姿を見られる日が待ち遠しい。