にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

トイレで得た教訓

会社のオフィスビルのトイレで個室に入っていたときのこと。定期的にお掃除に巡回してくれている女性の怒声が響いた。どうやら一緒に動いているもう一人の女性が新人さんらしく、やるべき作業を忘れていたことを責められていた。先輩女性はかなり鬱憤が溜まっていて、あれやこれやについても怒鳴りつける。また言われている方の新人女性は、すまなそうな声ながらも延々と弁解を続けている。それがまた先輩の癪に障り怒鳴るという繰り返し。


しみじみ思ったこと。「怒鳴る」も「言い訳」もまったく不毛だ。怒鳴れば、相手は反省よりも前に、なんとかその場を切り抜けることしか考えられなくなるだろう。そして怒鳴った方への恨みをもつはずだ。一方で、責められているときに言い訳をするのも、何もいいことはない。本人は正当な理由を主張しているつもりかもしれないが、聞いている方がそれで納得することはない。どんな理由があるにせよ、100%責任が無いなんてことはまずあり得ないのだから、とりあえず素直に受け止めることが必要だろう。ミスを素直に認める人には、相手からするとその場では怒っても、人としての信用が残る。


トイレの個室から出るタイミングを逃し、女性のやりとりに震えながら、ぼくは自分にそんなことを戒めた。