にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

悪い悪口と良い悪口

誰かの悪口を言う人はちょっと苦手だ。職場の飲み会なんかで、そんな会話をしてくる人とはできるだけ近くに座らないようにしている。でもよく考えると、仲の良い友人だって、会えば職場の人への文句を言ってたりもする。でもなんとなく彼らの悪口は受け入れられる。もっと言えば「悪口」という印象すらない。せいぜい「グチ」程度の感覚である。嫌な気分になる悪口と、許せる悪口。その差はなんだろうと考えてみた。


ひとつは、ぼくの知らない人についてかどうか。共通の知人についての悪口と、ぼくが知らない人についてのものとでは、その意味合いは大きく異なる。前者の場合、それはどうしても「ぼくと(悪口を言われている)知人」の関係にまで影響を与える。大げさに言えば、ぼくにも、その知人に対して悪い印象を持ってもらいたい、という意図が自然と存在する。その感じがどうも苦手なのだ。

ぼくの信頼する友人たちは「共通の知人」についての悪口は決して言わない。

 

一方で知らない人についてであれば、軽く聞き流せる。「お前も大変だな~」なんて言っておしまいである。その差は大きい。


もう一つ、その悪口(あるいはグチ)が「フェア」に思えるかどうか。素直に「そりゃひどい」と思える内容のものと、「そこまで言うほどのことかな」と疑問に思うものがある。「人」の中傷ではなく、あくまで「行為」を責めている範囲であれば、聞いていてもそれほど嫌な印象はもたない。友人のグチはそのレベルにとどまっていると感じる。そういうことだと思う。


ぼくも「悪い悪口」を言って友人に嫌がられないように気をつけたい。