にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

カメラが写したもの

実家で大掃除をしていて、昔の写真が大量に出てきた。
両親と離れて暮らすようになってもう25年になるから、かなり久しぶりなものばかりで、すっかり手を止めて見入ってしまった。


父がご自慢のフィルムカメラで撮った写真がほとんどだから、写っているのは基本的に父以外の家族ばかり。だけどそんな幼い頃のぼくや姉、若き日の母の写真を見ていると、そこに紛れもなく父を感じた。


笑顔を向けているもの。なんだか変なポーズをとっているもの。ぼくらが気づいていないうちにこっそり撮った何気ない表情をしたもの。
「父が見たもの」がそこに写っていた。
そして、父がどんな気持ちで撮っていたのか、そんなことが手に取るように伝わってきた。


いつかぼくが撮った写真を見て、子どもたちも同じように感じるだろうか。