にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

弱い人間の強み

NHKの「ダーウィンが来た!」が好きで子どもと一緒によく見ている。

今週と先週はライオンやヒョウなど「ビッグキャット」と呼ばれるネコ科動物たちの特集で、食物連鎖の頂点に君臨する彼らの能力に驚きっぱなしだった。


中でもユキヒョウの狩りのシーンがすごかった。急斜面を猛スピードで走りながら断崖に追い詰め、スピードをゆるめた獲物に躊躇なく飛びかかり数十メートル下の谷底まで真っ逆さま。えっと目を疑う光景だ。しかし地面に叩きつけられた後も、斜面を転がりながらも離さない。それどころか徐々に態勢を整え、最後は首もとをくわえこんで仕留めた。あんな高さから飛び降りて(というか「落ちた」に近い)生きているだけでも驚愕だが、専門家によると、跳び方に迷いがないことからも、わかってやっているのではないかと言う。アンビリーバブル。


ほかにも、ジャガーが川を泳いで忍び寄り後ろからワニを捕えたり、ライオンの真夜中のチームプレーによる狩りなど、迫力シーンの連続に興奮しっぱなしの我が家であった。


そしてあらためて考えてしまった。これほどまでに高い知能と身体能力を併せ持つビッグキャットの存在がありながら、なぜ人間が地球を支配できたのだろう。学術的なことはわからないけど、少なくとも「協力」が得意だったからというのは間違いないだろう。だって今の自分を考えたら、1対1ならばビッグキャットどころか、そこらへんの野良猫にだって勝てる自信はない。

もちろん道具を使えるようになったこともあるだろうけど、それも改良されていくには、仲間同士で知恵や情報を交換しあう協力が不可欠だったと思う。


寂しくなったり、疑心暗鬼になったり、やきもちをやいたり。そんなやっかいな感情も、人が仲間なしでは生きていけない動物だからだと思うと、なんだか受け入れられる気がする。