このまえ、母親と昔話をしていたときのことだ。
うちは、ぼくが6年生のときに父親の転職で引っ越したのだけど、当時はやっぱり子どものことを考えて迷ったり、夫婦喧嘩をしたりもした、と話していた。
ぼくとしては、結果的に引っ越しがなければ今の奥さんとは出会っていないし、今の子どもたちとの暮らしもなかったと考えると、引っ越ししてくれてよかった、みたいなことを言った。
これは引っ越しの話だけど、誰しも、むかし親に言われたことやされたことを、「あとになって」感謝するということがあるだろう。
それでふと思ったのは、「感謝する」というのは「今」が幸せだったり、満足しているからできることなんですよね。当たり前だけど。
親に感謝したことのある人は、その親の行為そのものに感謝すると同時に、いま自分が感謝できる状態にあることも、素晴らしいことだと自覚した方がよいなと。
そんなことを考えると、ぼくもいつか息子たちに感謝してもらえる日がくればいいなと願ったりする。