にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

すばらしき世界

会社帰りに観てきた。

役所広司の演技が圧倒的に素晴らしく、もはや「演技」であることを忘れ、「本物」の正夫そのものを見ている感覚になった。

 

それから、長澤まさみキムラ緑子梶芽衣子の女優陣。セリフは少ないながらも、心にズシンとくる印象を残していた。特にキムラ緑子演じるヤクザの妻が、正夫に警察から逃げるように促すシーンは胸に迫った。家族でも恋人でも、友人ですらない相手に対して、純粋な「想いやり」で逃がそうとする。それこそ人間の素晴らしさがつまった瞬間を見た。

 

ぼくは「ひとりが好き」という自覚はあるが、同時に、「ひとりじゃない」からこそ、ひとりが好きでいられることも分かっている。あらためて、ぼくとつながってくれているひとたちへの感謝の気持ちが強くなった。