今日twitterで見かけてはじめて知ったのだけど、田辺聖子の小説にこんな一節があるという。
「私にいわせれば、人を責めるのは想像力がないからである。
責めるのは何かの確信があるからで、
確信と想像力は相反するものである。」
これって、ほんとにそうだなあと思う。
自分のことを持ち出すのもおこがましいのだけど、仕事などでも、部下や後輩に怒っている人をみかけるが、ぼくにはできないと思ってしまう。
人を怒れるほど自分に自信がないからだ。
もちろん、相手が思ったように動いてくれないときなど、イラっとしたり不満を感じることはよくある。
でも、怒る前に「自分の伝え方が悪かったのかもしれない」とか「自分が信頼されていないのかもしれない」と思ってしまう。
つまりそれは、自分に「確信」がもてないということのような気がする。
まあぼく自身のことに当てはまるかはともかく、この短い文章にこれだけの濃い意味をつめこみ、真理を表現するのはすごいと思った。
作品を読んだことはないけれど、今度ぜひ手に取ってみようと興味がわいた。