にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

2021年の311に思うこと

コロナ禍は、歴史の一大事件ともいえる危機だと思うけれど、 どこかで「まあそういうこともあるよな」 と受け止めている自分がいる。それはやはり「3.11」 を経験しているからだろう。

あの日を境に、ぼくはいくつかのことを学んだ。というか、 強制的に心に深く刻み込まれたと言ってもいい。

 

まずは「人生には想像もしていなかったことが起きる」 ということ。

ぼく自身の直接的な体験はもちろん、津波原発事故などすべてが想像すらしたこともない事態だった。

もし一日前の自分に「こんなことが起きる」 と伝えてもまったく信じられないだろう。

 

そしてもうひとつ、そんな非常事態を経たあとでは「当たり前」 は幻想に過ぎないと感じた。

蛇口をひねれば水は出る。スイッチひとつで電気はつく。 お店には食べ物を売っている。そんな当たり前は、 簡単にひっくり返ることを知った。

 

さらに、そこで人間にとって重要なこと。それは「想像力」 だと感じた。

誰もが自分のことで精いっぱい。人に辛く当たったり、 ギスギスした暴言がWEBで飛び交ったりする中で、「 困っている誰かのために」動いている人たちもたくさんいた。

人の痛みや悩みを想像し、その解決のためのアイデアを創造する。 すべての始まりは「想う」こと。自分も「想う」 力をもつ人でありたいと思った。

 

3.11。そしてコロナ禍。 歴史に残るクラスの惨事を二度も経験したあとでは、 不確かな未来に対応できるしなやかな強さ、言い換えれば「 適当さ」が大事なのかもしれない。

どっちでもいい、どうでもいい、どうにかなる。 そのくらいの適当で楽天的な心持ちで日々を過ごせる人が、真の「 強い人」なのかもしれない。