にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

受験その2

長男の高校受験が近づいてきている。


我が家は基本的に、本人の志望校をそのまま尊重するスタンスなの だけど、かなり安全志向の彼は、自分のランクや点数からするとだいぶ余裕がある学校を志望しているので、 特にピリピリした雰囲気はない。


親として「もっと上の高校も目指せるのにな~」ともったいなく思 う気持ちもなくはないけれど、この時期になっても旅行や遊びに行ったりなどそれほど気を遣わずにいられるのは、 正直に言ってありがたい気持ちの方が大きい。

 

それに「なぜ上の高校の方がいいのか」とあらためて考えてみると 、よくわからない、ということもある。
前に自分が書いた文章を読み返してみると「学歴は役に立つことは あっても邪魔になることはなく、選択肢を多くもつために有効」 と書いている。
確かにそう思うのだけど、そのときとはまた状況も違い、ぼくの心理状況も変わってきている。

 

当時は、中3になってもほとんど勉強をしない息子に対して「このまま努力もせずに、安パイの学校に行くことが本当にいいのか」と 漠然とした不安を覚えていた。
でも夏休みから塾に通い始め、いろんな刺激を受けたのか、以前よりは勉強をするようになった。テストの成績も一気に上がり、地域 で一番の高校も狙えるくらいの点数を取るようになってきた。今は 、それなりの努力をした上での「安パイ」狙いなのだ。

 

そんなわけで今は「幸せに生きられるかどうかは、高校や大学のラ ンクと関係ない」という気持ちが大きい。それも元々思っていたこ とではあるのだけれど、最近の息子の頑張りを見て、 より強くなってきたという感じだ。これはつまり、 頑張って結果を出した息子に対して、どんな進路に進もうが「 やるときはやる」という信頼感が強くなったということだと思う。

そうなると、単純に少しでも上の高校を目指すのではなく、自分なりの考えで志望校を決めたことも良かったと思えている。

 

僕の考えとして「幸せへの近道は後悔を減らすこと」ということが ある。
そして後悔を減らすためには、人生の様々な選択において、人に惑わされず「自分で決める」ことが何よりも重要なことだと思ってい る。そうすればたとえ結果が悪くても「自分で決めたことだから仕 方がない」と、切り替えて前を向ける。つまり後悔が少なくてすむのだ。

 

自分で考え、努力し、結果を出せる息子だ。親としては、できるだ け何かを押しつけることなく、本人の意志と判断を見守っていきたいと思う。