にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

優勝チームファンの特権

西武ライオンズが優勝した。本拠地では決まらずM1で迎えた敵地札幌ドームで負け、しかし2位ソフトバンクも敗れたため、優勝が決まるという幕切れであった。


もちろん勝って決まるに越したことはない。でも開幕から一度も首位を譲らず、評論家のほとんど全員が優勝と予想した絶対王者ソフトバンクに7ゲーム差をつけてのゴールインは、終わってみればまさに「完勝」と言っていいと思う。本当に今年の西武は強かった。


決定の瞬間はイメージ通りとはいかなかったけれど、ファンにとっての優勝の楽しみはここからである。まずはその日のスポーツニュースで選手インタビュー・祝勝会の様子を観て余韻に浸る。いい歳したおっさんや兄ちゃんたちがビールかけあってはしゃいでいる姿をみて喜ぶというのは、興味のない人にとってはまったくわからない世界であろう。でもファンはこれがたまらなく嬉しい。 ニュースをハシゴし同じ映像を何度も観てそのたびにニンマリする。


次の日はスポーツ紙の購入だ。今の時代、ほとんどの情報はWEBで足りてしまうのでふだんは縁が無いが、この日だけは特別である。なにしろ西武が一面を飾るなんてのは優勝以外まずありえない。つまり10年ぶりのことである。記念品として全紙揃えることになる。シーズンの振り返り、選手の手記や選手同士の対談、解説者や他球団監督のコメントなど、これまた優勝チームになったときだけ目にすることができる内容がてんこ盛りである。


中には「あの選手の活躍は私のおかげ」的な評論家コメントもあり苦笑させられるが、それも含めて、優勝したからこその扱いの大きさである。


今後はすぐにCS、日本シリーズとさらなる高みに向かって山場は続くが、その結果がどうであろうと「2018年パ・リーグ王者」の称号を手にしたことで、これから様々な注目を浴び露出が高まるだろう。それを楽しみに、来年の開幕まで10年ぶりの歓喜の余韻に浸りたいと思う。