こんにちは
WBCが面白いせいでいろいろ手につかないこの頃です。
やっぱり筒香はすごいとか、牧田休ませろやとか、いろいろな感想があるのですが、今のところいちばん感動させられたのは、内川の姿です。
言わずと知れた日本最高峰のヒットメイカーで、ソフトバンクの4番を打つ男。前回のWBCでは誰よりも悔しい思いをし、この大会にかける思いはおそらく相当なものでしょう。
それが今回の代表ではずっと控えでした。代打の切り札といえば聞こえはいいものの、これまでの実績と、過去の豊富な国際経験を考えたら、DHの山田や一塁の中田に出番を奪われるのは内心で「なんで?」という思いがあって不思議ではありません。
それでもベンチでは常に立って大きな声で声援を送り、1試合に1打席あるかないかの出番に向けて最高の準備をする。そして結果を出す。
そして満を持してスタメン出場した昨日の試合でも、見事に打点をあげ勝利に貢献しました。
WBCといえばほんのひと握りのスター軍団の話ですが、そんな内川の姿は、社会人として生きる自分にとってもとても考えさせられる、そして勇気をもらうものです。
会社でも、「なんで自分じゃなくあいつが!?」と思うことがあります。自分が選ばれず他の人が任された仕事の成功を、素直に祝えない気持ちになることがあります。
でもやっぱり、他人の評価こそが「絶対の評価」なんだと思います。
そこでいくらグチグチと悩み、誰かを恨んだところで道は拓けません。
自分にできることは、その評価を受け入れ、でも来たるべきチャンスに向けて努力を続けること。
ときに心が折れそうになったり、誰かを妬む気持ちも生まれるでしょう。そんなときは昨日の内川の姿を思い出すことにします。渾身のタイムリーを放ち、塁上で少し微笑みながら静かにガッツポーズをしためちゃくちゃカッコいい姿を。