いつも行く食堂は、日替り定食がコーヒーもついて500円とかなりリーズナブルだ。
味はまあ普通で、ボリュームもあるとは言えないが、値段を考えると悪くないという程度。けれど店員のおばちゃん達が親しみと礼儀が適度な距離感で気持ちがいい。
しかもぼくはちょっとズレた時間にランチをとるので、だいたい席にも余裕があり、食後のコーヒーを飲みながら本を読むのがいい息抜きになる。
以前に通っていた定食屋は、味もおいしいしご飯味噌汁はお代わりし放題で500円と、かなりコスパに優れた店だったが、喫煙可でタバコくさいのと、店員が殺伐とした雰囲気で決して居心地がよいとは言えず、だんだん足が遠のいてしまった。
そう考えると、ぼくがランチに求めるのは、料理ではなくリラックスできる空間ということになる。
もちろん人によってニーズは異なるだろうけど、定食屋でも味や値段さえよければいいというわけでもないのは、いろんなサービスを考える上でも参考になるような気がする。