自分の評価にまったく不満がない人はいないだろう。ときには周りにグチを言ってしまったり、会社に文句を言う人だっているかもしれない。ぼくだってそんな経験がないわけではない。
でもそんなとき、ぼくが思い浮かべるのはプロ野球選手の契約更改だ。
評価に納得がいかず揉める選手というのがいる。
中には「球団の評価が妥当なんじゃないかな~」と思える選手もいる。というか、どちらかと言えばそういう方が多い気がする。
一方で、すごい成績を残しておきながら常に一発更改という選手もいる。
以前西武ライオンズのエースとして大活躍した西口投手(現コーチ)はその代表格だ。
周囲から見れば「もっと給料もらってもいいのでは」と思ったり「そんなに下げられてかわいそう」と思っても、本人は常に一回の提示で判を押していたようだ。
もちろん個人事業主であるプロが、自分の評価に納得がいかず、自分の考えを主張することはまったく悪いことではない。当然の権利だと思う。
ただし会社においては周囲の評価が絶対、というところもある。
いくら自分では頑張っているつもりでも、まわりから必要とされなければ仕方がない。
そういう意味では、いくら納得いかない評価を受けてもまずは受け止める必要がある。
そこで思い出すのは西口である。あの西口でさえ、低い評価を受け止めて判を押してたと思えば、自分ごときは文句を言うヒマがあったらもっと精進して結果を出そう、と思えるのだ。
そして最近では、そんな風に地道に頑張ってきてよかったと思えることも出てきている。
人生山あり谷ありだけれど、一喜一憂せず西口のようにいつも泰然としていたい。