にほんご練習帳

思ったことや感じたことを文章に表現する訓練のためやってます。できるだけ毎日続けようと思ってます。

戦争

ふだんぼんやりと思っていた考えが、現実を前にしていかに薄っぺらい理想論だったかというのを、思い知らされている。

 

たとえば、ロシアの侵攻、ウクライナが一方的に攻め込まれていることに対して、他国が一切派兵せず見殺しにしているのはけっこうショックだった。イラクによるクウェート侵攻のときの「多国籍軍」の記憶が強烈に残る世代としては、他国を侵略する「ならず者国家」には「国際社会」が団結して成敗に乗り出すイメージがあったのだ。しかしそうではなかった。当然のことながら「国際社会」の国々も、あくまでも自国の利害とのバランスで動いているだけなのだ。

 

でも「ショック」なんて言っている自分だって、ウクライナを救うために本当にアメリカやヨーロッパがロシアと全面戦争することを望んでいるのか。そうなれば日本だってただではすまない。そうなってほしくないという、自分本位な気持ちが勝ってしまうのは否定できない。

 

それからウクライナの防衛についても。圧倒的に戦力で劣るにも関わらず、男たち全員で立ち向かうという。「国を守る。」頭の中では自分もそんな人間でありたいと思う。でももし本当に自分がその立場になったら。たとえロシアの統治になったとしても降参して生き延びる道を望んでしまう気がしてならない。

 

さらにロシアの侵攻にしたって、プーチン大統領は西側諸国のウクライナへの対応や工作への危機感を募らせていたようだ。彼にしてみれば「やらなきゃ殺られる」ということだったのかもしれない。

 

何もかもが正解などない、どちらを選んでも厳しい道。これが現実というものなのか。

 

でも、国同士は常に争い緊張感を孕んでいるのが現実なのだとしても、やはり「戦闘」は一刻も早く終わってほしい。市民が殺されるようなことはなくなってほしい。それがいち一般人の単純なる願いだ。