自分には「イライラポイント」があるように思う。基本的には、 あまり他者のやることに関心がないから、 感情の起伏は少ない方だと思う。実際に周りにも「怒らない人」 と言われることがある。でも、 周囲に気づかれているのかどうかはともかく、 無性にイラっとしてつい攻撃的な物言いをしてしまうことがある。 あらためてどんな時かと思い返してみると、 どうも相手の発言に対して「考え足らず」 と思ってしまったときではないかと思う。 たとえば打ち合わせなどで、自分の提示した資料に対して「 こうした方がいい」という意見。もちろん、 できるだけ客観的に聞き、 必要と思えば受け入れる気持ちはもっているつもりだ。でも、 あまりにも短絡的というか、 自分がすでに思考の過程で捨て去ってきた内容のことを声高に言わ れると、ついちょっとキツめに反論してしまう自分がいる。 念のために言っておくと、 これはあくまでも自分と対等または上司にあたる立場の人たちが、 さも「分かった風」に発言したことに対してであって、年下や、 自分に対して「気を遣って」接してくれる人には、 ぼくもそれなりに配慮をして会話をするようにしている。
とはいえ、いくらこちらが気を遣う必要のない相手に対してでも、 イラっとしてしまった後にはちょっと自己嫌悪に陥る。 彼らを論破したところで気が晴れることはない。結局、 彼らがそんな意見を口にするということは、 資料からぼくの真意が伝わっていないからであって、つまり「 ぼくの責任」なのだから。それなのにイラっとする自分は、 まだまだ修行が足りないなあと思ってしまう。
いつでも謙虚な気持ちを忘れずに、誰にでもにこやかに、 落ち着いて対処できる大人に早くなりたいものだ。