「ひと」とのコミュニケーションで、 ぼく自身が性格としてこだわってしまうことがあって、
たとえば自分に対して丁寧に接してくれるひとには、こちらも同じかそれ以上に対応しようという気になるし、逆にぞんざいな扱いをされてしまうと、ぼくも適当に返してしまう。
なので基本的にはお店の接客などに対しても、こちらも丁寧にふるまうようにしているのだけど、 たまにタクシーに乗ったときなどにいきなりタメ口で乱暴な口のきき方をされることがあって、そんなときはたとえ自分より年配の相手でも、 ぼくも同じような言葉で返してしまったりする。
会社の人間関係でも同じで、 だいたいの同僚とはまともなコミュニケーションがとれるのだけど、中には役職上の立場が上であるのをいいことに、 相手への敬意が感じられない態度をとるひともいる。 そんな相手にはぼくも適当に、雑な対応をしてしまう。当然、 受けはよくないのだけど、無理をして笑顔をつくり、ストレスがたまるよりははるかにマシだと割り切っている。
結局のところ、自分はどんな相手ともできるだけ「フェア」 でありたいという気持ちが強いということだろうと思う。
でもそんな偉そうなことを言ってはいても、 たまに、失礼な相手にも動じずニコニコと応対している仏のようなひとを見かけると「あ～オレは心が狭いだけだな…」 と自己嫌悪に陥るのである。
